丸形状の加工仕様・加工限界

丸形状の加工仕様と加工限界について

機械部品の設計と製造において、部品の肉厚はその強度、耐久性、そして機能性を大きく左右する要素です。
このページでは、ミスミCナビにおける部中心穴や各部との肉厚条件、軸部中心穴、軸部及びフランジ部の各側面と端面の加工仕様に関して、具体的な条件と指標を確認することができます。

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軸部中心穴と各部との肉厚条件

1. タップ穴と外径の肉厚条件

タップ穴と外径の肉厚条件
外径 t(最小値)
生材 焼入品
8.0以下 1.0 1.5
8.1 ~ 13.0 1.5 2.0
13.1 ~ 20.0 2.0 3.0
20.1 ~ 30.0 3.0 4.0
30.1 ~ 50.0 4.0 5.0

2. 内径精度穴・キリ穴との肉厚条件

内径精度穴・キリ穴との肉厚条件
穴径 肉厚最小値 t
精度穴 キリ穴
3.0 ~ 5.0 1.5 0.8
5.5 ~ 25.0 2 1
25.5 ~ 50.0 3 2
51.0 ~ 100.0 4 3
101.0 ~ 120.0 5 4
121.0 ~ 140.0 6 -

3. 段差部端面との肉厚条件

段差部端面との肉厚条件
表1 MA 3 4 5 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 30
t(最小値) 1.5 2.0 2.2 2.5 3.5 4.5 5.5 6.5 7.0 8.0 9.0 10.0 10.5 13.5

4. 段差部端面との肉厚条件

段差部端面との肉厚条件

表2 M 5 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 25 26 27 30
d(逃げ溝底径) - - 6.3 8.3 9.8 11.8 13.8 - 17.2 19.2 20.2 - - - 26.2
t1
最小値
(生材) 1.0 1.5 2.0 3.0
焼入品 1.5 2.0 3.0 4.0
t2
最小値
(生材) - - 1.0 1.5 - 2.0 3.0 - - - 3.0
焼入品 - - 1.5 2.0 - 3.0 4.0 - - - 4.0

軸部中心穴の加工仕様

5. タップ深さが全長以下の場合

タップ深さが全長以下の場合

軸部・フランジ部側面のタップ加工仕様

6. 側面タップでM×2を超えた場合

側面タップでM×2を超えた場合

軸部・フランジ部端面の加工仕様

7. 板厚TがM×2を超えた場合

側面タップでM×2を超えた場合

板厚≦下穴深さの場合は止まり穴でも下穴が貫通することがあります。

M × 2≦ T ≦ M × 3の場合、タップが貫通する事があります。

8. ザグリ・皿穴が破れる場合

ザクリ径寸法と端面肉厚が.0.5以下のとき破れる場合がありますが、下記肉厚条件の範囲内で加工します。

軸部・フランジ部端面の穴と各部との肉厚条件

9. 内外径・段差部との肉厚

内外径に精度ある場合の最小値tは表②の数値が適用されます。

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