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セットカラー(シャフトカラー)とは?
種類と使い方について解説!

目次

  1. 1.セットカラーとは?
  2. 2.セットカラーの種類と使い方
    • 2-1.セットスクリュータイプ(スタンダード)
    • 2-2.スリットカラー
    • 2-3.セパレートカラー
    • 2-4.樹脂セットカラー
  3. 3.セットカラーの選び方
  4. 4.セットカラーをラクラク選定・手配
  5. 5.まとめ

寸法入力だけで
加工部品をラクラク設計・手配

セットカラーとは?(シャフトカラーとは?)

セットカラー(シャフトカラー)とは、円筒状のパーツで、シャフトや軸に取り付けて部品を固定するために使用されます。機械装置の動作において、シャフトや回転軸が移動してしまうことを防ぐことが求められますが、セットカラーはその役割を担っています。
セットカラーは、さまざまな形状や素材で作られており、用途に応じて使い分けられることが特徴です。

一般的に、セットカラーはシャフトに対して強い固定力を発揮し、位置決めや回転防止、軸受けの固定などに使用されます。また、セットカラーを使用することで、装置の組み立てやメンテナンスが簡素化され、作業の効率化にもつながります。

図1セットカラー使用イメージ
図1セットカラー使用イメージ

セットカラーの種類と使い方

セットカラーには多くの種類があり、用途や固定方法によって使い分けられます。それぞれのセットカラーには独自の特徴と利点があるため、目的に応じて最適なものを選ぶことが重要です。ここでは、代表的なセットカラーの種類と使い方についてご紹介します。


1 セットスクリュータイプ(スタンダード)

セットスクリュー式セットカラーは、最もスタンダードなセットカラーです。このセットカラーは、シャフトに直接固定されるものです。使い方はシャフト上で固定したい位置にセットカラーをスライドさせ、セットスクリューを回してシャフトに締め付けます。セットスクリューがシャフトに食い込むことで強力な固定が可能となり、シャフトの回転や軸方向の移動を防ぐことができます。

セットスクリュータイプ(スタンダード)

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このセットスクリュー式の利点は、コストが比較的安価であり、簡単に取り付けや取り外しができる点です。主に、軽量な装置やあまり負荷がかからない部分で使用されることが多いですが、スクリューによるシャフトへの損傷が懸念される場合もあります。そのため、シャフトに傷をつけたくない場合や、頻繁に位置調整を行う必要がある場面では、他のセットカラーを検討するのが良いでしょう。



2 スリットカラー

スリットカラーは、カラー本体に切り込みが入った形状をしており、シャフトに対して圧力を均等にかけることができるタイプです。この切り込みによって、柔軟にシャフトにフィットし、強力に固定することが可能です。使い方は、カラーをシャフトの固定したい位置に配置し、カラーの側面にあるボルトを締め付けることで、スリット部分が閉まり、シャフトに均等に力を加えて固定されます。スリットカラーは、振動や衝撃が加わる環境でも安定した性能を発揮するため、厳しい条件下での使用に適しています。

スリットカラー

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スリットカラーは、主に小型機器や精密機器で使用されることが多いです。シャフトに傷をつけにくいという利点があり、デリケートな部品や正確な位置調整が求められる作業環境で重宝されます。また、工具を使わずに固定できるタイプも存在するため、現場での迅速な対応が必要な場合にも適しています。



3 セパレートカラー

セパレートカラーは、2つに分割された部品から構成されており、シャフトを包み込むようにして固定します。使い方は、カラーを固定したい位置に配置し、分割されたカラーパーツを合わせ、ボルトで締め付けてカラーをシャフトに固定します。取り外しが他のタイプに比べて簡単で、メンテナンスや交換が頻繁に行われる現場では特に便利です。また、シャフトに傷をつけることなく、確実に固定できるため、精密機器や高価なシャフトに対しても安心して使用できます。

セパレートカラー

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セパレートカラーの大きな特長は、すでに組み立てられている装置や、シャフトの途中に取り付けが必要な場合でも、分解せずにそのまま取り付けることができる点です。そのため、既存の機械に後からセットカラーを追加する必要がある場合など、柔軟な対応が求められる状況で活躍します。



4 樹脂セットカラー

樹脂セットカラーは、金属製のセットカラーに比べて軽量で、シャフトや周辺部品に与えるダメージが少ないのが特徴です。産業用機械はもちろん、精密機器や医療機器など、非常に清潔な環境や厳しい衛生基準が求められる場面で使われます。使い方は金属と同様にシャフトに樹脂カラーをはめ込み、固定したい位置にスライドさせ、締め付け固定するだけです。

樹脂セットカラー

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加工部品をラクラク設計・手配

セットカラーの選び方

セットカラーの選び方についてご紹介します。

ステップ 内容
1.用途確認 どのような用途や使用環境で使用するのかを明確化します。具体的には、固定するシャフトの運動、固定位置、負荷や振動の大きさなど。
2.タイプ選定 どのセットカラータイプを使用するか選定します。
2章でご案内したセットカラーの特長や使い方をご参考に、適切なタイプを選定します。
3.形状選定 使用用途・環境に合わせてセットカラーの形状を選定します。形状は、Dカットタイプやキー溝タイプ、穴付きなど選ぶことができます。
4.材質選定 セットカラーは各種金属や樹脂など様々な材質があります。負荷や求められる耐食性・耐久性を考慮して材質を選定します。
5.寸法決め・確認 固定するシャフトのサイズに合わせてセットカラーの内径サイズを選定します。適合していないサイズのカラーを使用すると、固定力が不足し、トラブルの原因となりますので注意が必要です。

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セットカラーをラクラク選定・手配

希望寸法のセットカラーが見つからないといったことはありませんか。 ミスミCナビならセットカラーのサイズを最小0.1mm単位から細かく指定できるので、標準規格にないサイズでも調達が可能です。

また、CナビWeb画面上で寸法を手入力するだけで直感的に形状を指定できるので、普段図面を描かない方でも簡単に設計・手配が可能です。

商品選定から注文までたったの3ステップです。



ステップ1:商品を選ぶ

商品一覧のページからご希望の商品を選択します。

セットカラー商品一覧>>



ステップ2:画面上で直接寸法入力

寸法は最小0.1mm単位から指定可能です。寸法入力完了後にチェック実行を行えば、価格・納期、さらに簡易図面がその場で確認できます!



ステップ3:カートに追加してそのままミスミサイトから注文

右下黄色のボタンをクリックしてミスミサイトから注文

ミスミCナビでセットカラーをはじめとする加工部品をラクラク手配してみませんか。



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まとめ

セットカラーは、さまざまな機械や装置において欠かせない部品であり、シャフトの固定や位置決めに重要な役割を果たしています。今回ご紹介したように、セットカラーにはセットスクリュー式、スリットカラー、セパレートカラー、ウレタン付きセットカラーなど、さまざまな種類が存在します。シャフトを傷つけたくない場合や高い固定力が求められる場合、または振動や衝撃に対する耐性が必要な場合など、それぞれのセットカラーの特長を理解した上で、使用する環境や装置の特性に合わせて適切なカラーを選ぶことが作業効率や機器の寿命を延ばすポイントとなります。
また、セットカラーを選定・手配するなら ミスミCナビが便利です。サイズを最小0.1mm単位から細かく指定でき、寸法入力だけで設計が可能なので、普段図面を描かない方でもセットカラーを簡単に手配することが可能です。設計・調達における面倒な作業を削減できますので、ぜひご活用ください。本記事がセットカラー選定の一助となれば幸いです。

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