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ワッシャ(座金)とは?種類と役割を解説!

ワッシャは、ボルトやナットと取付面との接触面に挟むことで締め付け力を分散させたり、緩みを防止するために使用されている部品です。一般的に金属や樹脂で作られ、形状や材質により様々な用途で使われています。本記事では、ワッシャの役割・用途、種類についてご紹介します。また、後半ではワッシャを手間なくカンタンに手配できる方法もご案内します。本記事がワッシャ選びの一助になりましたら幸いです。

目次

  1. 1.ワッシャとは?
    • 1-1.ワッシャの役割
    • 1-2.ワッシャの用途
  2. 2.ワッシャの種類
    • 2-1.平ワッシャ
    • 2-2.スプリングワッシャ(ばね座金)
    • 2-3.樹脂ワッシャ
    • 2-4.ゴムワッシャ
    • 2-5.セレーションワッシャ(歯付き座金)
    • 2-6.シールワッシャ
    • 2-7.ロゼットワッシャ
    • 2-8.ノルトロックワッシャ
    • 2-9.脱落防止ワッシャ
  3. 3.ワッシャをラクラク手配
  4. 4.まとめ

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加工部品をラクラク設計・手配

ワッシャとは?

ワッシャとは、ボルトやナットと取付面との接触面に挟むことで締め付け力を分散させたり、緩みを防止するために使用されている部品です。材質は主に金属、樹脂、ゴムがあり、形状によって役割や用途に違いがあります。

1 ワッシャの役割

ワッシャの主な役割を3つご紹介します。

  • ①荷重分散:ボルトやナットが締め付けられる際に発生する荷重を均等に分散させて接触面の損傷や陥没を防ぎます。また、座面が確保されるためボルト締結が安定します。
  • ②緩み防止:ボルトやナットが振動や使用によって緩むのを防ぎます。
  • ③隙間の調整:部品間の隙間を調整し、安定した結合を保ちます。

このように、ワッシャは締結部の安定性において重要な役割を果たしています。

2 ワッシャの用途

ワッシャは、様々なところで使用されています。ここでは代表的な用途について事例をご紹介します。

機械設備 ワッシャは機械の部品を固定するために広く使われます。基本的にボルトで締結されている部分に必ずといっていいほどワッシャが用いられます。これは、ワッシャが部品同士の固定を強固にし、緩み防止に役立っています。
建設・土木 例えば、鉄骨の接合部や基礎工事のアンカーボルトの固定にもワッシャが使われます。
家電製品 洗濯機や冷蔵庫などの大型家電からPCやテレビまで、内部の部品を固定するためにワッシャが使用されています。
配管 水回りの配管でよく使われています。例えば、蛇口やシャワーヘッドの接続部分にシールワッシャが使用され、漏れを防ぎます。

ワッシャの種類

ワッシャには複数の種類があり、それぞれ異なる特性と用途があります。

1 平ワッシャ(平座金)

平ワッシャ

平ワッシャは、最も基本的な形状のワッシャで平らな円形の形状をしています。ボルトやナットの締め付け力を分散させることで締結部の表面を保護し、母材の変形や破損を防ぐ役割があります。平ワッシャはボルトやナットが直接接触する部分で取り付けられ、機械装置をはじめ車両や建築部品など幅広い用途で使用されています。


平ワッシャ製品一覧はこちら>


2 スプリングワッシャ(ばね座金)

スプリングワッシャ(ばね座金)

スプリングワッシャ(ばね座金)は、バネのような形状を持つワッシャです。ボルトやナットを締め付ける際に反発力が生じ、振動や衝撃による緩みを防ぐ役割があります。主に振動が多い車両や機械装置部品などで使用されています。


3 樹脂ワッシャ

樹脂ワッシャ

樹脂ワッシャは、エンジニアリングプラスチックや汎用プラスチックなどの樹脂材料で作られたワッシャです。一般的に平ワッシャと同じく平らで円形の形状をしています。軽量で絶縁性があり、耐薬品性に優れている特徴があります。特徴を活かし電気機器など絶縁性が求められる用途や母材を保護する目的でも使われます。


樹脂ワッシャ製品一覧はこちら>


4 ゴムワッシャ

ゴムワッシャ

ゴム材ワッシャは、金属のものに比べて軽量で柔軟性や絶縁性に優れている特性があります。使用されるゴムの種類には、耐候性に優れている「シリコンゴム」や、耐熱性や耐油性に優れた「ニトリルゴム(NBR)」などがあり、用途に応じて選定されます。ゴムワッシャは基本的な圧力分散や緩み止め機能に加えゴム材の柔軟性による防振効果や密着性によりシール性を発揮し、液体や気体の漏れを防ぎます。また電気を通さない性質があるため絶縁材としても有効です。


ゴムワッシャ製品一覧はこちら>


5 セレーションワッシャ(歯付座金)

セレーションワッシャ(歯付座金)

セレーションワッシャは、内側または外側に歯のような突起がついた金属のワッシャです。歯が締結面に食い込むことで強い保持力を発揮し、振動や衝撃での緩みを防ぎます。セレーションワッシャも機械装置部品や車両部品などで使用されます。


5 シールワッシャ

シールワッシャ

シールワッシャは、金属とゴムが一体化しており、中心にゴム製のリングが埋め込まれています。シール材となるゴムがあることで、締め付け箇所からの液体漏れや異物混入を防ぐ役割が期待できます。シールワッシャは、配管や油圧機器など漏れ防止が必要な箇所で使用されます。


7 ロゼットワッシャ

ロゼットワッシャ

ロゼットワッシャは、中央部分が円錐状に凹んだ形状をした金属のワッシャです。皿ネジの座面にフィットし、ザグリ加工なしで使用可能です。ワッシャにより締め付け力を分散し締結力を強化します。


8 ノルトロックワッシャ

ノルトロックワッシャ

ノルトロックワッシャは、2枚1組で使用される特殊なワッシャです。高い緩み防止効果を発揮しするため、強い保持力が求められる箇所で使用されます。通常のワッシャと異なり、ねじが緩もうとすると摩擦力に依存せず、くさび形の歯が互いに押し合うことで緩みを抑えます。


9 脱落防止ワッシャ

脱落防止ワッシャ

脱落防止ワッシャは、ねじが脱落しないように設計されたものです。ワッシャを見失うことがなく、メンテナンス性が高いのが特徴です。主に取り外しが頻繁に行われる点検カバーの固定用ねじやボルトに使用されます。一度ねじに取り付けると簡単に取り外せないところは注意です。

寸法入力だけで
加工部品をラクラク設計・手配

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まとめ

本記事では、ワッシャの種類・役割について解説しました。ワッシャは小さいながら、ボルトやナットと共に使用される重要な部品であり、その用途や種類は幅広いです。ワッシャを選ぶ際には、目的や使用環境に応じて適切なワッシャを選ぶことで締結部の安定性を高めます。本記事が皆様のワッシャ選びの一助になれましたら幸いです。また、ワッシャをはじめとする加工部品手配はミスミCナビが便利です。ご希望の寸法を画面上で直接入力するだけで価格・納期を即時に確認でき、そのまま手配できます。設計・調達の手間を大きく削減できますのでご活用ください。

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