1 スペーサの意味

スペーサは、部品間の距離を調整するために使用される中間部品です。機械や電子機器の組み立てに欠かせない部品で、特に精密機器では大きな役割を果たします。スペーサの使用により、部品同士が接触しないようにし、摩耗や損傷を防ぐことができます。

2 スペーサの役割

スペーサの役割は、機械や電子機器の内部構造を安定させることです。具体的には、部品間の距離を保ち、振動や衝撃から保護する役目があります。また、スペーサを組み込むことで、部品がずれたり動いたりしないように固定ができます。適切な間隔を保つことで、機械の安定性や耐久性が向上します。

3 スペーサの使い方と使用例

スペーサの基本的な使い方はいたってシンプルで、ボルトやネジと組み合わせて部品間に挟むことです。これにより、適切な距離を確保しながら部品を固定することができます。

1 丸型スペーサ（カラー）

丸型スペーサは最も一般的な形状のスペーサです。中には中空のものもあり、配線の通過や軽量化が求められる用途に適しています。また、めねじが加工されたタイプも存在し、しっかりとした固定が可能です。めねじスペーサは、配線整理や保護、そして電子機器の内部構造の安定に役立ちます。

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2 六角スペーサ（六角支柱）

六角スペーサは、六角形の形状を持つスペーサです。レンチで簡単に取り付けることができるため、組み立て作業が頻繁に行われる場所でよく使われます。六角形のため、回転防止機能もあり、取り付けが簡単で確実です。さらに、おねじやめねじが加工された六角スペーサも存在し、ねじと一緒に使用することで部品の固定がしっかりと行えます。おねじスペーサは、特に機械的な強度や安定性が求められる用途に適しています。

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3 樹脂スペーサ

樹脂スペーサは、絶縁性が高く、軽量であることから電子機器や電気回路に多く使用されます。例えば、基盤をケースに固定する際に、基盤とケースの間に適切な間隔を設けるために使われます。この場合、絶縁性が求められるため樹脂スペーサが最適です。その他、樹脂は金属と違い柔らかいため、母材を傷つけたくない場合にも使われます。

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4 シムスペーサ（シム）

シムスペーサは、薄いプレート状のスペーサです。微調整が必要な場合や、非常に狭い隙間を埋めるために使用されます。高精度の機械加工が求められる場合や、調整の頻度が高い場合に適しています。例えば、軸受けの隙間調整や、工作機械の精密な調整、エンジンの組み立てなど、精密な調整が必要なところでよく使用されます。また、異なる厚さのシムスペーサを組み合わせることで、必要な間隔を細かく調整することができます。

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